謎すぎる岡山地底湖行方不明事件の真相とは?犯人はいるのか?

日本の事件

平成20年1月5日、岡山県新見市にある鍾乳洞「日咩坂鍾乳穴」に、探検目的で入洞していた大学サークルのメンバーの一人が、洞窟内の地底湖を遊泳中に行方不明になるという事件が発生した。

行方が分らなくなった学生は、中四国の探検サークルのコミュニティーで計画された合宿に、同じ大学の仲間3人と共に参加していた。この合宿には、社会人や大学生など、計13人が参加していたという。本来ならば、鍾乳洞に入るには、事前に入洞届けを提出しておかなければならないが、大規模の合宿にも関わらず、そういった諸々の正規の手続きは行われていなかった。

鍾乳洞へと到着したメンバー達は、腹ばいにならないと通れない狭い場所や、断崖絶壁のようなルートを進み、およそ3時間かけて事件の起きた地底湖へと到着。直線距離にしておよそ1.6キロの地底湖へと行くのに、3時間もの時間を要したことを考えれば、どれほど過酷なルートだったかが想像できるだろう。

一同が到着した地底湖の直系はおよそ25メートル。湖と表記している割には、決して大きくない規模であるが、特筆すべきはその深さである。直径25メートルに対して、その深さは32メートルにも及んでいた。更に、地面から水面までの距離は5メートルもあり、地底湖へと入るには、文字通り、飛び込まなければならなかった。裏を返すと、一度飛び込んでしまうと、自力で上がることは不可能だということである。

そんな、素人目にも危険な状況であるにも関わらず、その場にいたサークルメンバーの供述によると、行方不明となった学生は、調査という名目で「着衣のまま」「命綱も付けず」に飛び込んだという。

学生が飛び込んだ後、最初は声を掛け合いながら、壁の調査などをしていた。ところが、突如学生の声が途絶え、そのまま行方不明となったという。この時、学生の悲鳴などを聞いた者はおらず、彼の身に何が起こったのかは全くの不明である。その後、事態を重くみたメンバー達は、慌てて洞窟から脱出し、すぐに救助を要請した。

多少の疑問は残るものの、彼らの供述が事実なのであれば、明らかに事故の可能性が高い。ところが、調査が開始されると、たちまち胡散臭さが漂い始める。

本来、こういった事故が発生した場合、責任者(今回の場合は企画立案者などの隊長格)が、記者会見などに応じるのが常識であるが、探検部の部長は、記者会見を拒否し、一切の責任を放棄する行動に出たのである。更に、事件が明るみになった直後、探検部のホームページ上から、部長と副部長の名前が削除されるなど、いかにも政治家や著名人などが取りそうな行動に出ている。また、死亡した学生のSNSが、何者かによって削除されるなど、単なる事故とは思えないような不可解な点が多く見られた。

肝心の捜査のほうはと言うと、入口から3時間もかかる奥地に位置する、それも極めて過酷なルートを経由しなければ辿り着けない地底湖ということもあり、早々に打ち切られてしまう。

噂によると、実際に地底湖に入って調査も行われたようだが、前述した通り、水深が32メートルもあり、更には、水がかなり白濁しており、水中ではほとんど視界がゼロという、極めて困難な状況であったため、調査を断念せざるおえなかったという。入口や道中が非常に狭く、機材などを運び込むことも不可能なこの場所で、詳しい調査をしろというのも無理な話である。

プロの捜索隊ですらまともに調査できないような場所で、着衣のまま、命綱も付けず、水温の極めて低い地底湖に、飛び込むという学生の行動にいささか疑問を感じてしまう。

専門家によれば、時期に影響されない地底湖の水温は、常に10°前後であり、これは、装備なしで入った場合、10分と持たず意識を失ってしまう温度だという。若気の至りとは言え、まともな精神状態で、そんな死地に飛び込むような人間が、果たしているのだろうか。これに関して、サークルのOBと名乗る人物が、ネットで興味深い発言をしている。

その人物曰く、死亡した学生が所属していたサークルでは昔から、「地底湖で遊泳する」という、危険すぎる伝統があるのだという。他にも、洞窟内で宴会を開くなど、探検中の飲酒を匂わせるような発言もしていた。もしこれが事実ならば、死亡した学生の無謀な行動にも説明が付く。

しかし、だからと言って事件の可能性がゼロというわけではない。噂では、男女関係のトラブルがあったなど、サークル内でも色々と問題があったと言われており、一説では、サークルメンバーの誰かに「突き落とされた」なんていう話もある。

もしかしたら、死亡した学生は今もまだ、暗く冷たい湖の底で、真相が明らかになるのを待っているのかも知れない。

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