福岡一家4人殺害事件の深すぎる闇…

日本の事件

こちらの記事は動画でもご視聴頂けます。

福岡一家4人殺害事件の深すぎる闇…

2019年12月26日、一人の男が、刑の執行によりこの世を去った。

男の名前は「魏巍」、中国籍の男であった。外国籍の人間が執行されたのは、実に10年ぶりのことである。事件発覚当時、捜査関係者は、その残忍すぎる犯行手口により、早い段階から外国人の犯行であると睨んでいた。そのため、事件はすぐに解決、関わった3人の身柄は確保された。はたして、この魏巍という男は、一体何をやらかしたのか。

2003年6月20日、福岡県博多港箱崎埠頭付近の海中から、4人の遺体が次々と発見された。捜査の結果、衣料品販売店を経営していたAさんとその妻Bさん、長男Cくんと、長女Dちゃんであることが判明した。一家4人が惨殺された事件として大きく報道され、世間は恐怖に包まれた。

ほどなく、中国籍の「魏巍」(当時23歳)が日本国内で逮捕され、共犯の「王亮」(当時21歳)、楊寧(当時23歳)が、それぞれ逃亡先の中国で身柄を確保された。

事件の発端となったのは、お金に困った王亮が、楊寧に強盗計画をけしかけたことだった。その際、武術に精通しており、腕っぷしの強い魏巍にも声がかかった。本事件の前にも、この3人は強盗や窃盗を繰り返しており、より多額の金銭を得るため、今回のAさん宅への強盗を企てたのだ。3人は計画段階の時点で、「事件発覚を防ぐため被害者を殺害しよう」と決めており、一家4人の惨殺は、突発的なものではなく、計画的なものだった。

2003年6月20日0時過ぎ、Aさん宅を訪れた3人は、一階の窓から侵入すると、入浴中の妻Bさんを、浴槽に押さえつけ溺死させた。この時、Aさんはまだ帰宅しておらず、子供2人は2階の子供部屋で就寝中だった。Bさん殺害後、3人はBさんの財布から現金15000円とキャッシュカード、預金通帳などを抜き取り、次のターゲットである子供2人が寝ている2階へと足を運んだ。

子供部屋へと訪れた3人は、まず二段ベッドの下で寝ている長男に枕を押し付け窒息死させると、上で寝ていた長女の口を粘着テープで塞ぎ、後ろ手に手錠をかけた。これは、長女を人質に、帰宅したAさんから銀行の暗証番号を聞き出す為である。

ほどなくして、Aさんが帰宅。3人は長女の首にナイフを突きつけながら、Aさんに「座れ」と命じた。指示通りに跪いたAさんは、3人に対し「娘は殺さないでくれ、お前たちの言うことは聞く」と哀願するも、結果的に、娘を想うAさんの最後の願いは聞き入れられなかった。Aさんから暗証番号を聞き出した3人は、Aさんの首にネクタイを巻き、絞殺しようとするも、なかなか絶命しなかった為、いったん中止すると、そのまま長女を同じネクタイで殺害した。

その後、瀕死のAさんと妻Bさん、長男長女の遺体を車に乗せ、Aさん宅から4キロほど離れた博多湾へと移動。妻Bさんと長男Cくんの遺体に、それぞれダンベルを括り付け海中へと遺棄した。その後、瀕死のAさんと長女の遺体を結び、手錠でダンベルを括り付けた上で海に投げ込んだ。この時点で、まだAさんは生きており、死因は海水吸引による溺死であった。これだけの残虐な行為で3人が手にしたのは、たったの4万円ほどだった。

犯行後、王亮と楊寧は中国へと逃亡、逃亡資金がなかった魏巍は日本に潜伏するも、2003年8月6日に逮捕、王亮と楊寧も、それぞれ潜伏先の中国で身柄を拘束された。

2005年に開かれた判決公判では、検察の求刑通り、魏巍に極刑が言い渡された。弁護人はこれを不服とし控訴するも棄却され刑が確定、2019年12月26日に執行された。

一方、中国で裁かれることとなった王亮と楊寧は、
2005年に開かれた裁判で、

「残虐で日中友好に与えた影響も重大」とし楊寧に極刑、
「捜査に対して協力的で反省も伺える」との理由から、王亮には無期懲役が言い渡された。

楊寧は、判決を不服とし控訴するも棄却され、同年2005年7月12日に刑の執行によりこの世を去った。

これにて、事件は全て解決し、世間を震撼させた「一家惨殺事件」は、終焉を迎えた。

ところが、実はこの事件には、こんな噂がある。

それが、Aさん一家が殺害されたのは、単なる強盗目的ではなく、もっと何か別の理由があるのでは、というものだ。嘘か真か、殺害されたAさん宅を警察が調べたところ、大量の大麻が発見されたというのだ。

実業家として知られるAさんは、若くして、有名な飲食店を数店舗、経営するほどの人物だった。ところが、狂牛病騒動により、全ての飲食店は閉店、再起をかけて始めた、衣料品販売も失敗に終わり、多額の借金だけが残ったという。

そんな時期に、お金に困ったAさんが始めたのが、闇ビジネスと呼ばれるものだった。大麻の売買も、その事業の一環だとみられている。

更に、資金繰りに困っていた時期に、Aさん自身に1億数千万の、妻Bさんには2500万、まだ幼い子供二人にも、それぞれ2100万の生命保険がかけられていたという。月々の保険料は14万円にものぼり、困窮していたAさん一家にとって、これは痛すぎる出費のはずである。ましてや、幼い子供に生命保険というのも、何とも奇妙な話である。

また、逮捕された魏巍は、取り調べで、殺害は「誰かに依頼されたと聞かされていた」と供述しており、逮捕された3人以外の第三者の関与をほのめかしていたという。更に、現場付近から、猛スピードで走り去る「白いセダン」の目撃情報なども寄せられていたとか。

はたして、一家惨殺は、「魏巍」「王亮」「楊寧」の3人による、金銭目的の単なる強盗殺人だったのか、それとも、第三者による「委託殺人」だったのか、真相は闇の中である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました