解決した未解決事件|廿日市市女子高生殺害事件

日本の事件

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事件から14年「似顔絵の男」見つかる|廿日市女子高生殺害事件

2004年10月5日、広島県廿日市市に住む女子高生聡美さん(当時17歳)が、何者かに全身をメッタ刺しにされ殺害された。

事件当時、聡美さんは家にいた祖母に、「4時に起こして」と言い残し、離れの2階にある自室で休んでいた。それからおよそ一時間ほど経った頃、聡美さんの部屋から悲鳴が聞こえてきた。驚いた祖母と妹が慌てて駆け付けると、離れの階段の下で、血を流して倒れている聡美さんを発見。近くには、見知らぬ男がナイフを片手に立ち尽くしていたという。

駆け付けた祖母と妹に気付いた男は、今度は二人に襲い掛かってきた。妹は無我夢中で逃げ回り、近所の園芸店に裸足で駆け込み、「若い知らない人にお姉ちゃんが刺された!」と助けを求めた。

一方、男に捕まってしまった祖母は、胸などを数か所刺されたものの、重症の体を引きずりながら何とか母屋まで行き、警察へと通報した。

数分後に警察が駆け付けた時には、すでに男の姿はなく、おびただしい量の血を流して倒れる、聡美さんと祖母だけが発見された。

二人はすぐに病院へと運ばれたが、一時は危篤状態へと陥った祖母は、奇跡的に一命を取り留めたものの、聡美さんは、帰らぬ人となった。

司法解剖の結果、聡美さんは首や左胸など、10か所近く刺されていたことが分かった。また、手や背中に傷がなかったことから、抵抗することもできないまま、執拗にナイフで刺されたことが判明。遺体の状況から、怨恨による犯行の線で捜査が開始された。

しかし、過去の交際相手や知人男性の中に、犯人と思しき男は見つからず、捜査は難航した。また、ストーカーなどのトラブルの噂も一切なく、捜査本部は無差別による犯行の線に切り替え、新たに犯人の洗い出しを開始した。聡美さんの両親も、彼女の進学の為にと蓄えていたお金、300万円を懸賞金として用意、唯一の手掛かりである、祖母と妹の証言を元にして作られた似顔絵も公開し、事件解決に繋がる有力な情報提供を呼び掛けた。しかし、そんな努力もむなしく、捜査は一向に進まず、時間だけが過ぎていき、気付けば、事件から10年以上が経過し、未解決のまま、迷宮入りする・・・  

かに思えた。

時効成立を翌年に控えた2018年4月。一人の男が、警察に任意同行を求められ、取り調べを受けていた。男の名前は「鹿嶋学」。会社の同僚に暴力を振るっているところを通行人に通報され、事情を聞くために、署まで連行されていたのだ。その際、念のためにと採取された指紋を、データベースに照合したところ、14年前に殺害された聡美さんの自宅のドアノブに残されていた指紋と、ほぼ一致したのである。

慌てた警察は、鹿嶋のDNAも採取し鑑定を依頼。すると、殺害された聡美さんの爪の間に残されていた皮膚片と、DNA型が一致した。最後の最後、力を振り絞り、犯人の体に爪痕を残した聡美さんの執念が、犯人逮捕の決定的な証拠となったのだ。言い逃れのできない証拠を突き付けられた鹿嶋は、聡美さん殺害を認め、事件の経緯や犯行動機などを、14年越しに明かした。

事件前日に会社を寝坊し、自暴自棄になった鹿嶋は、住んでいた寮を飛び出し、「やりたいことをやろう」と、わいせつ目的で聡美さんを襲ったと語った。その際、抵抗を見せた聡美さんへ、怒りを感じ、警察への通報も防ぐため、胸などを複数回ナイフで刺し、殺害したという。事件からの逮捕までの約14年間「良心の呵責を感じながら生活していた」、と語る鹿嶋だが、聡美さんの両親は、「犯人を絶対に許しません。大事な娘を、あんなひどい殺し方をして憎い」と、極刑を強く望む姿勢を露わにした。

被害者遺族の感情としては当然である。どれだけ時間が経過しようとも、許せるはずがないのだ。例え、どんな刑が下ったとしても、被害者遺族に納得などあり得ない。極刑になろうと、拷〇刑になろうと、愛する娘が返ってくるわけではないのだから。納得できないのならせめて、「これ以上の刑罰は無いから、仕方がない。」と、諦めさせてくれるぐらいには努力をしてもらいたい。

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